FileMaker関数道場|Abs ( 数値 )

Abs ( 数値 ) とは

Abs ( 数値 ) は、指定した数値の絶対値を返す関数です。

絶対値とは、数値の正負(プラス・マイナス)を無視した値のことです。

例えば、

  • 100 → 100
  • -100 → 100
となります。

数値の差分計算や誤差の判定などでよく利用されます。

構文

Abs ( 数値 )

戻り値

数値型

Abs ( -100 )

実行結果

100

使用例①:負の数を正の数に変換する

Abs ( -50 )

実行結果

50

負の値であっても正の値として取得できます。


使用例②:正の数はそのまま返す

Abs ( 50 )

実行結果

50

正の値は変化しません。


使用例③:2つの日付の差を求める

例えば開始日と終了日の入力順が逆になった場合でも、日数差を取得できます。

Abs ( 終了日 - 開始日 )

実行結果

15

開始日と終了日の前後を気にせず日数差を取得できます。


使用例④:在庫差異を求める

理論在庫と実在庫の差を求める例です。

Abs ( 理論在庫 - 実在庫 )

理論在庫実在庫結果
100955
951005

どちらが多くても差異を正の値で取得できます。


使用例⑤:金額差異を確認する

請求額と入金額の差額を求めます。

Abs ( 請求額 - 入金額 )

請求額入金額結果
100,00098,0002,000
98,000100,0002,000

活用シーン

  • 在庫差異チェック
  • 日数差の計算
  • 金額差異の確認
  • 誤差判定
  • 距離計算
  • 温度差や測定値の比較

注意点

絶対値は正負の情報を失う

例えば、

Abs ( -100 )

結果

100

となります。

元がマイナスだったという情報は失われるため、

  • 増加したのか
  • 減少したのか
を判定したい場合には使用しないよう注意が必要です。

数値以外は数値として評価される

Abs ( "100" )

結果

100

文字列であっても数値として解釈できる場合は計算されます。


関連関数

数値を四捨五入する

Round ( 数値 ; 桁数 )

Round ( 123.456 ; 2 )

結果

123.46

小数点以下を切り捨てる

Int ( 数値 )

Int ( 123.9 )

結果

123

符号を判定する

Sign ( 数値 )

Sign ( -100 )

結果

-1

Abs ( 数値 ) と Sign ( 数値 ) の違い

関数結果
Abs ( -100 )100
Sign ( -100 )-1

Abs は絶対値を取得し、Sign は正負を判定します。


まとめ

Abs ( 数値 ) は、数値の正負を無視して絶対値を取得する関数です。

特に以下のような場面で活躍します。

  • 在庫差異の確認
  • 金額差異の計算
  • 日数差の取得
  • 誤差チェック
  • データ比較
システム開発では「差分だけを知りたい」というケースが多いため、非常によく利用される関数の一つです。

> 「プラスかマイナスかは関係なく差だけを求めたい」と思ったら、Abs ( 数値 ) を使いましょう。